ライフスタイルについて

思いの深さと極限の集中力に目覚めるアート合宿

こんにちは。北村絵梨子です。
(プロフィールはこちら

先日、2泊3日のアート合宿に参加してきました。

アート合宿の日程を終えてみて、私自身に起こった出来事を言葉には出来ない。言葉にしてしまうと、その言葉だけの表現になってしまうことが怖くて、文章にしたくないと思っていました。
ですが、自分の体験を言葉にして、誰かに伝えることが出来れば嬉しいな、と感じたので、ブログに書くことにしました。

もくじ

アート合宿に参加したきっかけ

アート合宿に参加したきっかけは、「ずっとやりたかったことを、やりなさい。」という一冊の本でした。

2021年の年末から読み始めていました。
その上での2022年の目標は、

  • 自分のアーティスト性を取り戻すこと
  • 私らしい栄養指導を確立すること

自分の中から湧き上がるものを見つけることで、仕事に活かしていこうと考えていたのです。
SNSやブログなどを追いかけていた人が、アート合宿について書かれていたのも一つのきっかけでした。

絵を描くのは中学校の美術の授業ぶり。実は、小学生の頃に描いた絵が美術館に展示されたこともありました。
ですが、絵を書きたいとか、絵が好きだ、とは思わず。どこかで「上手に書かないといけない」と思いこんでいたのかもしれません。

アート合宿への参加は、パートナーには一言も言いませんでした。
私自身が、「アート合宿」の内容を詳細に話すことができなかったというのもあります。「何日行くの?」とか、「どこに行くの?」とか聞かれるのが正直面倒だったというのあり、言い出せずにいたのです。

そんな期待と不安を持って、合宿に参加したのです。

言葉から思いをつなぐ「アート」

今回、アート合宿ではテーマが与えられました。
私が座った場所のテーマは「灯を守る」。

この言葉を見た瞬間、これまでの不安や、パートナーに何もいわずに参加したことへの後悔など、なんとも言えない思いが溢れ出てきて、涙がこぼれそうになりました。この言葉をモチーフに絵に書きたい、と心から感じることが出来たのです。

私は部屋に飾る絵を書きたくなりました。
キャンバスの大きさはたくさんあって、A4サイズ以上のものも!
模造紙に書くことも出来たのですが、大きいキャンバスだと自分自身の生活に入っていかない、飾らなくなるんじゃないかと感じ、小さいキャンバスを選びました。

そして色選び。どんな色でこの気持ちを表現しようかと考えました。もともと好きな色であったピンクや紫を使って表現したい、と筆を手にとりました。

実際に絵を書いてみて 

もともと集中はしやすい方でした。本を読んでいるときに話しかけられると適当な返事しかできなかったりと、一つのことに集中する習性はあったようです。

実際に完成した絵はこちらです。

なんと、この絵は5時間、ひたすらハートを書いて生まれた絵なのです。
この絵を書いたときのことは実はほとんど覚えていません。合宿2日目の出来事なのですが、今日1日の出来事は?と聞かれると

eriko
eriko
ソフトクリームがおいしかった!

という感想しか出てきませんでした。
5時間ぶっ通しで描いていたわけではありません。途中、ランチやソフトクリームは食べていますが、喉の乾きや空腹感は全く感じていませんでした。
実は、たまたま隣で「ソフトクリーム食べに行く?」という会話が聞こえたので、一緒に食べに行ったという経緯があります(きっとこのときは集中が浅かったのだと思います)。

想像を超えた集中状態

5時間ハートを書き続けていましたが、その間は周りの声はほとんど聞こえていませんでした。
もちろん集中力が浅いタイミングもあり、誰かが話しているなという認識はあったのですが、何を話していたのかは全く入ってきていませんでした。
部屋の出入りなどもあったようですが、全く私は感じていませんでした。

17時に時報の音楽が流れるのですが、一瞬その時に我に返ったのは覚えています。
その後30分間はまた集中状態に入るという……。
少し肩こりを感じるようになったのも17時以降でした。ちなみにこの後夕食だったのですが、ずっと筆を持っていたためか箸を持つ手が震えていたのには衝撃でした。

トランス状態に陥る

この極限の集中状態はおそらく、トランス状態だったのかなと振り返ってみて思います。
描いている間に、

eriko
eriko
私今トランス状態かも!

と感じていたこともありました(と感じているということはトランス状態ではなかったのでしょうが)。

描いている間はいろんなことを考えました。
いかにハートをうまく書けるかということを考えていたタイミングもありました。
絵を描くことが「楽しい」と感じていたのかもしれませんが、振り返ってみると、本当に「楽しい」という感情があったのかはよくわかりません。

絵を描き終わった後、ずっと集中状態に入っていたためか、頭がボーッとして一瞬めまいのようなくらっとした感覚がありました。

絵から感じる自分の思い

その後、描いた絵に目を落としました。
自分自身の思いを絵から感じ取ることができて、涙が溢れそうになりました。

今感じている思いを守ること、絶やさないことが私にできることなんだということ、たくさんの言葉や気持ち、行動をパートナーからもらっていたということを、改めて描き終わった絵が教えてくれたような気がしました。

実は、最初は大きなハートを描いていました。途中でその気持ちに気づいてからは、数を書くことで思いを表現したくなり、どんどんハートの大きさは小さくなっていました。

思いを感じ取ってもらえた体験

絵を描き終わった次の日、ペアワークで嬉しいことがありました。
ペアを組ませていただいた方は何かと共通点が多くて(「やりたいことをやりなさい」の本も読んでいたとのこと)、正直驚いていました。

彼女は私が描いた絵を見て涙を流していました。
きっと彼女自身の思いを感じてくれての涙なのかなと思います。

絵を通じて感情を出してくれたことが本当に嬉しかったですし、ここまで自分の思いを表現した事もなく、ましてやそれを見てもらうという経験も今までありませんでした。思いを伝える、ってこういうことなのかなと私自身も感じることが出来たのです。

まとめ~アート合宿を終えて~

アート合宿を終えて、何となくですが、感情の捉えた方が敏感になっているような感覚があります。

今までは外からのインプット・アウトプットしか意識していませんでした。自分自身の思いをインプットしてアウトプットするという体験を通じて、思考で固まっていたものが少し解けた感じがしています。

何か大きく状況が変わったというわけではありません。ですが、確実に大きな気付きを得ました。
きっと私の中で忘れられない体験になったと思います。

ABOUT ME
北村 絵梨子
約5年間勤務した弁当給食施設を退職し、現在、フリーで活動中。 様々な活動に取り組んています。 【主な実績】 ・メタボの方への栄養指導(約1600件) ・セミナー講師(特定保健指導や美容栄養に関して) ・美容栄養に関するコラムの監修  など